子育ては楽しいことも多いですが、思ったよりも大変なことも多いですよね。夜に赤ちゃんが泣いて眠れなかったり、子どもがイヤイヤばかりで言うことを聞いてくれなかったり。家のことや育児で忙しく、自分の時間が全然ない日もあるかもしれません。「もう無理…」って感じてしまうことがあっても、それは決しておかしいことではありません。
そんな気持ちになるのは、毎日がんばっている証拠です。「つらい」と思う気持ちは、「ちょっと休もうよ」という心の声かもしれません。この記事では、忙しい中でもできる簡単なリフレッシュの方法や、頼れる支援の探し方をわかりやすく紹介します。
1. まずは「疲れてる自分」に気づこう
子育ての疲れは、体だけでなく心にもあらわれます。寝つきが悪くなったり、ごはんがあまり食べられなかったり、逆に食べすぎてしまったりすることもあるでしょう。ちょっとしたことでイライラしたり、やる気が出なかったり、子どもに優しくできないと感じるときは、「ちょっと疲れてるかも」と自分の状態に気づいてあげてください。
不安な気持ちが長く続くときも、それは心からの「助けて」のサインかもしれません。がんばりすぎている自分を責めず、「今は休んでもいい」と思って、少し立ち止まることもとても大切です。
2. 忙しくてもできる、かんたんセルフケア
子育て中は、自分にかける時間を取るのが難しいですが、ちょっとした工夫で心と体をリフレッシュできます。
たとえば朝は、起きたら窓を開けて深呼吸し、好きな香りのハンドクリームで気分を整えるだけでも気持ちがラクになります。日中、天気の良い日は外に出て太陽の光を浴びるのもおすすめです。夕方にはノートに今日の気持ちを書き出してみるのも効果的ですし、夜は15分だけ昼寝をするか、お風呂の時間を少し長めにしてリラックスするのもいいですね。
短い時間でも「自分のためだけの時間」を意識することが、セルフケアの第一歩になります。
3. 誰かに話すだけで気持ちが軽くなる
育児がつらいと感じたとき、すべてをひとりで抱え込む必要はありません。保健師さんやカウンセラー、育児の経験がある家族や友人、市区町村の子育て支援センターなど、頼れる場所や人はたくさんあります。
もし話すのが苦手だと感じたら、まず紙に気持ちを書いてみるのもいい方法です。書いているうちに気持ちが整理され、「ちょっと誰かに話してみようかな」という気持ちになることもあります。
4. 使えるサービスを知っておこう
子育てを支えてくれる公的サービスはたくさんあります。一時的に子どもを預かってもらえる「一時保育」や、子どもが病気のときに利用できる「病児保育」などは、いざというときにとても頼りになります。
そのほかにも、地域で開かれている親子向けのイベントや子育てサロン、家庭に訪問してくれる支援員のサービスなども活用できます。また、児童手当やひとり親家庭への支援制度、育児に役立つアプリ(たとえば「ままのて」は妊娠・育児情報が豊富で、「ninaru」は週ごとの子どもの成長がわかるなど)もあります。
これらの制度やツールは、特別な人のものではなく、子育てをしているすべての人が使えるもの。気になることがあれば、市役所や支援センターに気軽に相談してみてください。
5. 他のママ・パパと話してみよう
子育ての悩みをひとりで抱え込むのはつらいものですが、「自分だけじゃないんだ」と思えるだけで、気持ちはずいぶん軽くなります。地域の育児イベントやサロンに参加して、同じ立場のママ・パパと話す機会をつくってみてください。
最近では、ママリやMAMATALKのようなアプリを使えば、同じような悩みを持つ人たちとすぐにつながれます。SNSや掲示板で情報交換するのもいいですし、近所のママ・パパにちょっと挨拶をするだけでも、少しずつ関係ができていくかもしれません。小さな会話から安心感が生まれることもあります。
6. 最後に:小さな一歩からはじめよう
疲れているときに何かを変えるのは、簡単ではないかもしれません。でも、深呼吸をひとつしてみるだけでも、少し心が落ち着くことがあります。温かいお茶をゆっくり飲んで、「今日もよくがんばったね」と自分に声をかけてあげましょう。
完璧じゃなくていいんです。がんばりすぎなくて大丈夫。自分を大切にすることは、まわりの人を大切にすることにもつながっています。
つらいときは「助けて」と言っていいし、「もう無理」と思っても大丈夫。
あなたの笑顔は、きっと家族の中で一番の宝物です。今日という日を、ほんの少しでも自分をいたわる時間にして、小さな一歩を踏み出してみてください。その一歩が、あなたの未来を明るく変えてくれます。
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